河内長野市立美加の台中学校にて、
中学1年生および3年生を対象に
「性の多様性」に関する性教育の講演を行いました。
演題は「いろんな性、いろんな自分」とさせて頂きました。
講演ではまず、
性別を構成するさまざまな要素について丁寧に説明しました。
生物学的な性、性自認、性的指向、性表現など、
それぞれが異なる軸であること、
そしてそれに関する言葉や考え方を整理しながら伝えました。
言葉だけが先行してしまうと誤解や偏りが生まれやすいため、
基礎をしっかり押さえることを大切にしています。

その上で、
話題を「性別」に限定せず、
世の中に存在する多数派と少数派という視点へと広げました。
利き手、家族構成、得意・不得意、
好きなものや考え方など、
私たちは誰もが場面によって多数派にも少数派にもなり得ます。
性別もその一つであり、
「特別な誰かの話」ではないことを、
身近な例を交えながらお伝えしました。
この講演で意識したのは、
特定の性別や少数派を“分けて説明する”のではなく、
生徒一人ひとりが
自分自身のこととして考えられるようにすることです。
「性別を理由にされてモヤモヤしたことはありますか?」
事前アンケートでこんな質問をした上で、
アンケート結果を拾い上げながらお話しました。
違いを知ることが誰かを排除するためではなく、
互いに尊重するためにあることを共有するようにしています。
性の多様性を学ぶことは、
人権や人との関わり方を学ぶことそのものです。
この視点に改めて触れ、
また日常の中でも当たり前にあるものとして実感することは、
子どもたちが自分や他者を大切にする土台づくりにつながります。
今回の学びが、日々の学校生活の中での小さな気づきや
行動の変化につながっていくことを願っています。

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